薮田和樹投手、プロ入り3年目の覚醒

2016年、25年ぶりのセリーグ制覇を果たした広島東洋カープ。
広島を熱狂の渦に巻き込んだその快進撃は日本シリーズで日本ハムファイターズに破れ、そして英雄的存在であった黒田博樹投手の引退という衝撃的なニュースとともに幕を閉じました。

セリーグ連覇、そして日本一という大きな目標を持ったカープでしたが、戦前の予想は黒田の穴もあり、評価は決して高くありませんでしたが、蓋を開けてみれば4月セリーグ首位を確保し、今年もセリーグ制覇へ向けて順調にスタートしました。
その快進撃を支えている一人が今回ご紹介する薮田和樹投手です。

薮田和樹投手は2014年のドラフト2位でカープに指名された投手ですが、この指名は当時のカープファンの中で非常に大きな衝撃をもって受け止められました。
その内容は決して好意的なものではなく、「なぜそんな上位で薮田和樹投手を?!」という意見が圧倒的多数を占めました。

それもそのはず、薮田和樹投手は大学時代の実績はわずか3試合の登板しかない、ほぼ無名の存在だったのです。
「上位指名ならもっと花形の選手が採れたはず」
薮田和樹投手のプロ入りは人知れずファンの不満から始まったといって過言ではありません。

薮田和樹投手はカープの先輩である九里亜蓮投手の高校・大学時代の後輩にあたります。
九里投手を見に来たスカウトがたまたま薮田和樹投手を見つけ、故障で真価を発揮できていなかった彼の力を見抜き、実績なしにも関わらずその将来性を見込んで上位指名に踏み切ったのです。

プロ入り1年目はまだ故障の影響からデビューは遅れ、6試合の登板に終わった薮田和樹投手。
2年目は出番が少し増えたもののまだ粗さが目立つ内容でしたが、3年目の今季。ついに身体が出来、その才能が輝きを発し始めます。

オープン戦から結果を残し始めた薮田和樹投手は今季ここまで26試合消化時点で早くも半分以上の14試合に登板して防御率2.40の好成績。
チームに欠かせぬ存在となっています。

150km台の速球にタイミングの取りづらいフォームで終盤を抑える彼の存在は今年が終わった時どういった大きさになっているのでしょうか。
薮田和樹投手のこれからに注目です。

横浜DeNAベイスターズ、柴田竜拓選手

プロ野球開幕までもう1カ月ない状況で、選手の調整もドンドン進んでいます。
その中で横浜DeNAベイスターズは、今年入団した外国人選手やドラフトで指名された新入団選手の活躍がニュースになっています。
若い力が出てきて、既存の選手との競争が激しくなれば、チーム力も高まり、1998年以来の日本一も実現できるのではないかと夢を見てしまいます。

私がその中で注目しているのは柴田竜拓選手です。
柴田竜拓選手は2015年に、國學院大學からドラフト3位で入団しました。
167㎝と小柄ながら、堅い守備が評価されています。

去年は開幕スタメンを勝ち取るも、結局19試合の出場にとどまりました。
打率も.205でした。
柴田竜拓選手の自慢の守備ももう一つ、といったところだったでしょうか。

今年もキャンプ序盤は二軍スタートでしたが、今は一軍に合流し、オープン戦での出場機会を得ています。
今年のベイスターズのセカンドは、田中選手の加入もあり、レギュラー候補は田中、石川、宮崎、エリアン、飛雄馬、山下選手などが挙げられるなど最激戦区になっています。
今までのオープン戦を見ると、田中選手と宮崎選手が一歩リード、といったところでしょうか。

またショートも倉本選手、という大きな壁があります。
ただ、これらのメンバーは年齢的に30歳近い、またはそれ以上の選手が多く、柴田竜拓選手は若手の一番星になりえる存在と思います。
競争は激しいですが、柴田竜拓選手には小柄の選手でもやれる、というのを是非見せて欲しいものです。

横浜DeNAベイスターズ、筒香嘉智選手

プロ野球横浜DeNAベイスターズの4番打者、筒香嘉智選手は、2017年第4回WBC(ワールドベースボールクラシック)でも日本代表の4番を務めました。
2016年のシーズンでは打点、本塁打のタイトルも獲得し二冠王に輝いたことからも誰もが認める4番打者として成長したと思っていました。

しかし、2017年シーズンが開幕し、2ヶ月が経過しましたが、筒香嘉智選手からの快音が聞こえません。
筒香嘉智選手の魅力は、もちろん本塁打です。
打球が上がらないことと、上がったとしてもタイミングを崩され内野フライか外野フライになっていることが多くあります。

シーズン当初は、WBCに出場したことから外国人の動く球に目が慣れてしまったために日本球界の投手人の素直な球に慣れるまで仕方ないことなどと言われてもいました。
ですが、不調の期間があきらかに長すぎです。
WBCにでたでないは関係ないように思いはじめているファンの方も多くなりはじめていると思います。

2015年、2016年筒香嘉智選手は素晴らしい成績を残しました。
特に、2016年は二冠王に輝いたことからも2017年はその上の三冠王なども期待されているだけに現段階では寂しい成績になっています。
これだけの大打者になりはじめているわけですから、他球団からのマークもより厳しくなるのは当然です。

しかし、それをクリアしていかなければさらなる成長はありません。
2017年これからは一皮むけた筒香嘉智選手の姿を見たいところです。

近藤健介選手は初の4割打者になれるのか?!

昨年の日本シリーズ覇者、日本ハムは大谷翔平選手など主力選手の故障が相次ぎ、現在パリーグの順位は4位対と苦戦をしいられています。
そんな中、近藤健介選手が一人奮闘し、4割を超える高打率をマーク、2位の内川聖一(ソフトバンク)に7分大差をつけて首位打者を独走しています。

メディアでは、まだ残り試合が100試合弱あるというに、夢の4割打者誕生と騒ぎ立ています。
長いプロ野球の歴史の中で、4割打者は誕生していないため、期待してしまうのはわからないでもないです。

今は、近藤健介選手本人もさほどプレッシャーを感じではいないでしょう。
でも、シーズン終盤まで4割をキープできていたら、メディアはもっと騒ぎ立て、自分のプレーができなくなるのではと心配です。

また、現在、近藤健介選手は大谷選手がケガで休養しているため、DHで打席に立っています。
大谷選手が戻ってきたら、どこのポジションを守るのか?
もちろん、近藤健介選手は外野、内野、捕手までこなすオールラウンドプレイヤーですが、そうなると現在そのポジションの選手との戦いもあります。

大谷選手が戻る前に、セパ交流戦が始まり、ビジターの試合ではDHがないため、やはり打席に立つには守備につかなければいけません。
打率をキープしていても、規定打席に達していなければ4割はおろか、首位打者争いもすることができなくなります。

近藤健介選手には、試合に出ることと、弱点の左打者への対応を磨き、まずは首位打者を目指してほしいです。
その前にファンとしては、チームを上位に押し上げてほしいですけどね。

鳥谷敬の強靭さの礎とは一体何なのか?

2017年の4月19日、連続試合出場記録を1767試合で歴代単独の2位になった阪神タイガースの三塁手、鳥谷敬。
今年、もう一つの大偉業である2000本安打にも挑戦している彼の強靭さとは一体何なのかを検証したいと思います。

鳥谷敬の最大の強さは肉体の強さにあると言われているように、彼はベテランと呼ばれる年令になっても誰よりも真剣に練習に取り組んでいます。
毎日の全体トレーニングに加え個人練習の筋肉トレーニングや走り込みは、同チームの若手選手が肝を潰す程の過酷さだと言います。

この2004年のプロ入りから十数年に渡るトレーニングの積み重ねが、怪我に強い彼の礎を築いたのは間違いがありません。
しかし、私は彼の強さは肉体よりも精神力にあると考えています。

今でこそ鳥谷敬は阪神タイガースのチームキャプテンのみならず、選手会長まで経験した日本野球界のスーパースターですが入団当初は苦労の連続でした。
大学生時代の輝かしい実績から期待過剰になったファンやマスコミからのバッシングの中で、彼は顔色を変えることもなく黙々と打席に立ち、阪神タイガースのショートのポジションを守り続けたのです。

活躍をしても浮かれず、批判されても動じない姿から彼をクールな性格だと思う人が多いのですが、実は鳥谷敬は熱い男でもあるのです。
『お金で自分の将来を決めたくない。そんな人間だと思われることが一番嫌だ』
プロ入り前、複数球団が彼の獲得を目指していたなかで彼が発した言葉です。

柳田悠岐選手、異色の大砲

トリプルスリーを達成した柳田悠岐選手。
俊足強肩はもちろんのことですが、柳田悠岐選手の魅力はなんといっても豪快な打撃にあるでしょう。

全球狙ってるかのようなフルスイング。
投手からしたら威圧感の塊だと思います。

ミスターホークスでおなじみの門田博光さんは以前こんなことを言っていました「ホームランは狙って打つもんや」と。
しかし、それに対し当時ホークスの監督だった野村克也さんは「ヒットの延長がホームランや」と語っています。

確かに、柳田悠岐選手を除く、歴代トリプルスリー達成者は、あまり狙ってホームランを打たない、山田選手や松井稼頭央選手、金本選手などヒットの延長上のようなホームランを打つ人が多いです。
おそらくですが、細身で足の速い選手は意識してホームランを打つのではなく、ミート打ちのおまけでスタンドの前列に叩き込むような理論を持っているのかと思います。

元巨人の堀内監督は「外野フライのような打球が前列に入るより、特大ホームランを打たれる方がダメージが大きいんですよ」と語っていました。
そう考えると、走れて守れる上に、バックスクリーンを破壊するほどの特大弾を放ち、その上アベレージまできっちり残す柳田悠岐選手はただものでないことが分かります。

長野久義選手の復活

6月4日のゲームで日本のプロ野球ジャイアンツが10連敗という状況に陥りました。
次のゲームに負ければ、球団のワースト記録に並びます。
このようなチーム状況において、復活が期待されるのは、長野久義選手です。

開幕から打率が低迷していますが、5月からは打撃も戻り始めてはいます。
ただ要所のところで、バント空振り、失敗などミスが目立つシーンが多くなっています。

昨年も打撃不振で打率が2割前半と低迷しました。
かつて2011年には首位打者をマークするなど、打撃の長野久義選手という活躍をしていましたが、今の打撃状態はかつての勢いを感じないことがあります。

もしかすると、目を細めたりする仕草が最近目立つため、視力が落ちている可能性があるかもしれません。
ただ、この長野久義選手が活躍しなければ、ジャイアンの順位浮動には繋がりません。

守備ではいいものを持っています。
長野久義選手は足も速いので、塁に出たあとには引っ掻きまわすこともできます。
本来であれば1番か、クリンナップを打つ打順で、持ち前の打撃センスを発揮してもらいたいところではあります。

しかし現状は6番か7番で打撃不振からの開眼を目指して欲しいですが、酷いようならば2軍で再調整する選択肢もありではないかと思います。
いずれにせよ、長野久義選手が活躍しない限り、ジャイアンツはこのまま低迷し続けると思います。
頑張って欲しいものです。